過眠が一番ひどかった時期に、唯一「これをすると落ち着く」と言えた行動が入浴でした。
当時の記録にこう書いています。
湯船に浸かると、体がゆるりと伸びていくような感じがして、寝すぎてしんどかった頭の重さが、ゆっくり溶けていくような感覚があります。お湯の中で深呼吸すると、心のざわざわが静まって、「ああ、自分はまだ大丈夫だ」と思える。
薬でも生活習慣の改善でもなく、お風呂だけが確実に効きました。動けない日でも、湯船に入るところまでは辿り着けることが多かった。
その経験をふまえて、入浴の時間をもう少し良くするために気になっているものをまとめます。
1. 入浴剤:香りで「終わりの合図」を作る
気になっているのは クナイプ バスソルト グーテナハト です。ホップとバレリアンを使った、就寝前向けの入浴剤です。
生活リズムが崩れているとき、一番困るのは「1日の終わり」がどこにも無くなることです。昼夜逆転を直そうとして何度も失敗しましたが、うまくいき始めたのは時間を管理しようとするのをやめて、行動で区切りを作るようにしてからでした。
特定の香りを「これから寝る」の合図に固定すると、時計を見なくても体が切り替わります。香りは、意志の力を使わずに使えるスイッチです。
2. バスピロー:長く浸かるための道具
バスピロー のような首を支えるクッションがあると、湯船で首や肩に力を入れずに済みます。
体力が落ちていると、湯船に浸かっていること自体が疲れます。首を支える場所がないと、無意識に力が入り続ける。10分浸かるつもりが5分で上がってしまう、ということが実際にありました。
力を抜ける姿勢が作れれば、同じ体力でも長く入っていられます。睡眠の質を上げるために意識していることのひとつが「就寝前に体温を一度上げる」ことなので、浸かる時間が伸びるのは意味があります。
3. 防水スピーカー:静かすぎる時間を埋める
MIFA A1 防水Bluetoothスピーカー のような小型の防水スピーカーです。
これは人によって逆効果になります。静かなほうが落ち着く人には不要です。
ただ私の場合、何もしていない時間に考え事が始まるという問題がありました。湯船で静かにしていると、できていないことばかり思い出す。そこに音があると、思考が回り続けるのを止められます。
スマホを風呂場に持ち込むと結局SNSを見てしまうので、音だけを分離できる道具という位置づけです。
入浴で「治る」わけではありません
正直に書くと、お風呂で過眠が治ることはありませんでした。私の過眠は非定型うつの症状で、対処の中心は通院と薬の調整です。
それでも入浴に価値があったのは、「今日、自分にできたことが一つある」という事実が残るからです。何もできなかった日に、湯船に入れたという一点だけは残る。回復期はその一点が効きます。
高い道具は要りません。入浴を続けられる形にすることだけが目的です。
まとめ
- 動けない日でも入浴だけは辿り着けることが多い。回復期に一番現実的な行動
- 入浴剤 — 香りを「1日の終わり」の合図にする。意志を使わないスイッチ
- バスピロー — 力を抜ける姿勢を作り、浸かる時間を伸ばす
- 防水スピーカー — 静かすぎると考え事が始まる人向け(不要な人もいます)
- 入浴で症状は治らない。「今日できたことが一つある」を残すための手段
※本記事で紹介している製品は、公開されている仕様と評判をもとに検討しているものです。購入にあたっては最新の情報をご確認ください。

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